扁桃腺は、現在ではなるべく摘出しない治療方針でしたが、昔では扁桃腺炎の予防に、扁桃腺が積極的に摘出されていました。現在でも、慢性扁桃腺炎などの症状は、扁桃腺を摘出することがありますが、扁桃腺は摘出しても問題がない器官なのでしょうか。
一般に、扁桃腺はリンパ組織であることから、扁桃腺を取ると免疫力が下がると言われています。子供の場合、体の免疫機能が発達していない為、扁桃腺の免疫力に頼る部分が大きいです。その為、扁桃腺の摘出後は、風邪をひきやすくなるなどの傾向があるようです。
ただ、免疫は成長していくにつれて発達し、10歳以降は扁桃腺切除による、免疫力の低下はほとんどないと言われています。
他に、扁桃腺を切除した場合に、微妙な声変わりが起こるともいわれています。扁桃腺は声帯の近くにあることから、声を使う仕事の人が扁桃腺に関係する病気になりやすいとされています。
その為、扁桃腺を摘出すると、声が低くなったり、声が通りにくくなったり、声質が変わるなどと言われ、声に与える影響の心配がよく聞かれます。声は、脳からの電気信号が声帯を震わせて、空気の波動に変換されて音になります。この音は、さらに喉、口、鼻などで共鳴されて響きを整え、発声されることになります。
声は、体の中の様々な部分に共鳴されて出しているので、切除で多少の変化はあると言われています。しかし、一般人では気にならない程度であると言われています。声を使う職業の場合、切除しなくても薬物療法などの治療が可能なので、医師に相談してみましょう。
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